所有ギターの話② POPS/ROCK編
前回に続き持っているギターの話をします。メタル系以外のギター紹介編です。
今回は4本紹介します。入手経歴とか長々と語ります。
- Sugi DS496IR FM/AT/A-MAHO/GLR
- Fender American Professional II Telecaster®
- Fullertone Guitars JUGGLING MASTER
- Crews Maniac Sound SS-024
Sugi DS496IR FM/AT/A-MAHO/GLR
Neck Aqua Timber Maple
Body Flame Maple / African Mahogany
Fretboard Indian Rosewood
Bridge Wilkinson by GOTOH VG300
Pickups Sugi Original LH-35(たぶん)
Color Glowing Lava Red
Ibanezからキャリアを歩み始め、気づけば手持ちのギターはSSHやHSHのストラト系24フレットばかり。
ある時「レスポールぽいギター欲しいな」と思いたち、2ハム22フレットのギターをチマチマと探し回ってた時期がありました。
そんなこんなを1年くらい続けてる中で、楽器屋で出会ったのがコレ。Sugiの実物自体初めて見たし、大和さんが使ってるメーカー、ってことくらいしか知らなかった。Sagoとの区別すら着いてなかった。
今まで触ってきたあらゆるギターの中で、ダントツでネックシェイプが自分の手にフィット。試奏してその場で購入しました。
以下 超早口で語ります 他のギターの話が見たい方はスキップで
・ミドルと倍音の出が良い。リードを弾くと音がブゥワァーなります。TS踏んだみたいなレベルでミドル出過ぎるのでちょっとケロケロしてる。
ズンズンするローは驚くほど皆無。要らんとこ最初から削っといたで~と言わんばかり。ミディアムスケールだからかな。
・PUセレクターが5wayになっており、順に①フロント ②フロントタップ ③フロント+リア ④フロントタップ+リアタップ ⑤リア の嬉しいやつです。5wayでも実践で使えるのは3つくらい…なんてギターもありますが、この竿はどこに合わせてもいい塩梅の音になってくれます。フロントタップ+リアタップならジャズマスごっこもできちゃう。
・ネックはAqua Timber。昔に伐採され湖の底で長きにわたり眠っていたメイプルをサルベージしてうんたらかんたら… よくわかりませんが、音がきらびやかで整っている印象はあります。
ネックは(特に梅雨シーズン前後で)そこそこ動きます。自分の中の比較基準であるIbanezがネック動かなさすぎるだけかも。
・PUはSugiオリジナル(だったと思います)。SugiのPUはTom Holmesを目指している、みたいな話をネットのどこかで見た覚えがあります。パワーはそこそこで、ピッキングニュアンスが結構でます。でも竿の作りは良いので弾きやすい。
・Sugiの赤いギターを探すとほとんどがRR(Ruby Red)ですが、このギターは少しレアなGLR(GLowing Rock Glowing Lava Red)です。角度によってうっすらとメイプルの虎目が覗く深みのある色で、今後年老いても末永く使っていけそうです。
・Sugiではトップ(ワースト?)クラスに超控えめなメイプル杢目。出会ってその場で買ったので杢目のことはあまり考えてませんでしたが、後から他の人のバキバキ杢目Sugiを見て羨んだりします。でもそのおかげか新品で20万円代でした。今では考えられない。たぶん誰にも拾ってもらえなかった売れ残り竿
・ペグはもともとGOTOH製が付いていましたが、購入早々に同社のマグナムロック式に交換しました。弦交換が圧倒的に楽だし、なによりアーミング時のチューニングが安定しました。全ギターロック式にしてほしい*1。
・実はG.O.D.等でご活躍の◯ka Sato◯hiさんに触ってもらったことがある。めちゃくちゃ◯kaさんの音だった。私が弾いてもあんな音でない。「中域がすごい」と仰っていました。Helixのデモンストレーションセミナーだったかな。後にちゃんとHelix Floor買いました。
Fender American Professional II Telecaster®
Neck Maple
Body Alder
Fretboard Maple
Bridge 3-Saddle Tele® with Compensated Brass "Bullet" Saddles
Pickups V-Mod II Single-Coil Tele®
Color Miami Blue
初手Ibanezからギターキャリアを始めてしまった人間なので、3年前くらい前までこんな感じでした。
ストラト ←2時間位ひいたことある
— てっつぇ (@er7gtyz) 2021年6月18日
テレキャス ←弾いたことない
レスポ ←3時間位弾いたことある
ジャガー ←さわったことない
ジャズマス ←ジャガーとなにがちがうの?笑
そんな自分ですが、ほんのりテレキャス欲しいなと思うようになったきっかけがこちらの右の方。
ギター組🎸♪
— 睦月周平 (@MutsukiShuhei) 2020年2月17日
IMAJOさんとは物凄い共通点が多いのです!
誕生日一緒、血液型一緒、使ってるピックとシールド一緒!
本当〜に人として素敵、尊敬の出来るお方!
一緒にギター弾けて嬉しかったです!#imas_cg_7th pic.twitter.com/RjtWGVanbP
作曲家・ギタリストの睦月周平さんです。最近はリコリス・リコイルやSPY×FAMILYの劇伴にもメイン参加するなど引っ張りだこの売れっ子さんです。
もともと睦月さんの楽曲は好きでしたが、アイマス シンデレラガールズの生バンドライブ現地へ行き、バックバンドで次々にギターを持ち替えてあらゆる曲に対応する睦月さんのイケメン姿にとても感銘を受けました。
オタクソングを弾くことが多い自分にとって、やはりシングルコイルのギターも1本くらい必要だろう、と。 あと黒・金の見た目が良すぎる。
睦月さんのテレキャス(MOON製)は楽器屋オーダーカラー(ソースはX)らしく、同じ個体はおそらくもう売っていないのですが、ある日ネットで検索していたらいい感じの黒金テレキャスを見つけました。
楽器屋をいくつか回り、人生初のテレキャスに触れ、帰り道に手に持っていたのがなぜか水色テレキャス。Ibanezを愛用していた人間の心変わりに「宗教上の理由で買えないんじゃなかったんか?」「今さらモテ路線か?」などと揶揄されました。
あまりに対極すぎる2本
黒金テレは試奏の末、結局求めるサウンドじゃなく見送りましたが、別の楽器屋で水色テレを目にして脳裏に浮かんだのが、アイマス シャイニーカラーズのノクチルでした。
当時結構ハマっていたのと、ノクチルの楽曲がテレキャス合いそうなものばかりでピンときました。あとセール+ポイント還元20倍+純正ギグバッグ付きでどえらい安かった。
https://shinycolors.idolmaster.jp/idol/noctchill/
流石Fenderのギター、適当なアンシミュに繋いでやるだけで、CDとかでよく聞く知ってる音が出ます。たのしい。
アメプロはモダン寄りの作りとなっており、3連サドルながらオクターブチューニングはしっかり合うし、ノイズも思ったより小さい。弦高も下げられるし、「旧式設計のギターだから…」という先入観を覆されるくらい運指は楽です。
シングルコイル買って「アルペジオってこんなに美しいんだ…」と歴10年以上にして初めて気付かされました。
音は細いのでギターソロとかはしんどい。適度にまとまりつつ、シャリッとあっさりした出音なので、ライブよりはDTM向きな音だと思います。
Fullertone Guitars JUGGLING MASTER
Neck Maple?
Body Alderかな?
Fretboard Rosewood?
Bridge 弦落ちしにくいムスタングのやつ
Pickups 確かオリジナル
Color Lake Placid Blue
テレキャス買ったしシングルコイルのギターは十分やな! になると思ったのですが、買ったことでむしろ別のシングル竿が欲しくなってしまいました。王道ストラトかな~ でもジャズマスもいいなぁ~~
そんな折、転機が訪れます。
【睦月周平】
— VERYGOO (@VERYGOO_JP) 2023年9月9日
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 「Shout out Live!!!」DAY1終了‼️
シンデレラバンドのギターで睦月周平が出演させていただきました!
ありがとうございました🎶
明日もどうぞよろしくお願いします!!#imascgSoL #cgSoL_day1 pic.twitter.com/ysa6wU5G1y
去る2023/9/9~10、シンデレラガールズの生バンドライブに参加してきました。これでデレマスが生バン呼ぶライブは4回目。今のところ幸運にも全て現地に見に行けています。
いざライブが始まると、前までは曲ごとにバカスカ竿を持ち替える睦月さんが、今回は多くの曲をこのジャズマスで通していた…しかもめちゃくちゃ音がいい…
帰って調べてみると、どうやら2023年からFullertoneのJUGGLING MASTERを使い始めたらしい。Fullertoneといえば、大学時代にバカウマベーシストが使っていたな、くらいの印象です。
ジャグマスの2019年時点での通算生産本数は20本以下らしい。ネットで探しても在庫はさっぱり。定期生産はしてるっぽいから、たぶん2~3年待てば数本は出回るかなぁ。できれば青が欲しいなぁ。
と思っていたら ラ イ ブ 翌 日 に 青 い 中古個体がが1本市場にでてきました。しかも関西圏なので新幹線乗らなくても試奏に行ける。流石に運命感じます。
高い買い物なので通販は怖いし、次の日曜までに売れたら諦めよう、と決心して毎日仕事の合間に在庫をチェック。結局日曜まで生存しました。
しかも全然別件で、楽器屋方向に行かねばならない用事が日曜に入りました。呼ばれているとしか思えません。運命です。1日かけていろんなジャズマスを弾き比べ、めでたく本機購入。「〇〇さんが使ってたから同じのほしい!」みたいなファンムーヴでギター選んだのは初めてです。
・よくあるイメージのジャズマス(Fender、momoseとか)よりだいぶ逞しい音がします。すごい音抜け良さそう。Fullertoneらしい太さと、ハムサイズシングルの切れ味が合わさり、このギターをかき鳴らしている間はロックスターになれます。座って弾いてても思わず立ちたくなる。
・生音めちゃくちゃデカい。あんまり夜にジャカジャカすると迷惑になりそう。塗装もうっっっすい。
・ハイゲインのノリがめちゃくちゃいい。ギターソロも全然行ける。オタクソングでバリバリ活躍してくれそう。睦月さんがライブで主力にしてた理由がわかった気がします。
・正直自分の手にはあまりフィットせず、弾きやすいって感じは正直ないです。音はめちゃくちゃいいので、これはプレイヤー側が乗りこなす必要があるなと。今まで買ってきたギターは弾きやすさにウェイトを置いて選んだので、1本くらいこういう竿があってもいいじゃん と思い至りました。
・見た目がボロボロなのは、ビルダーさんが丹精込めて塗装を剥がしているからです。ダメージジーンズみたいなもんです。フレットの見た目的に、状態としてはほぼ新品ぽい。
・ジャズマスといえばブリッジの弦落ちのイメージがありますが、本機は最初からムスタングのブリッジなので無問題です*2。また、ブリッジ穴にブッシュが入っているのでガタツキもありません。
・ピックガードは買ってすぐにMontreux製の赤べっこうに交換しました。青ボディと赤べっこうの組み合わせがどうしてもやりたかったので。
べっこうの色が6種類から選べ、ネットで見るだけでは色味がわからず博打で明るめの色を買いましたが、多分正解を引いたと自負しています。レリック加工と合わさり最強に見えます。
イケメンすぎる
まだ家の中でしか使っていません。今はとにかくスタジオ入ってバンドの中で合わせてみたい。美に入り彩を穿つ とかめちゃくちゃしっくりきそう。
買いたてジャズマスかき鳴らしテスト
— てっつぇ (@er7gtyz) 2023年10月8日
相変わらずのハイゲインですが pic.twitter.com/T3B0OcS0km
Crews Maniac Sound SS-024
Neck Maple
Body Swamp Ash
Fretboard Maple
Bridge Wilkinson by GOTOH VS100N
Pickups 確かオリジナル
Color Trans Blue
Ibanezしか持っていなかったコピバン時代、流石にサウンドの幅に限界を感じ、何でも屋さんなギターが欲しくて買いました。
今から10年前といえば、何でも屋さんギターとしてSuhrやTom Andersonがほしいけど流石に高すぎ…な学生の第一候補に挙がるのがSCHECTERのSD-2でした。
大学でも学年に一人は使用者がいたように思います。今ならIbanezのAZあたりも有力でしょうか。
Schecter公式より拝借
かく言う自分も憧れはありましたが、ここで逆張りオタクを発動。近しい価格・スペックで別の竿を無いかと探して行き着いたギターです。透明ピックガードがセクシー。
Crews Maniac Soundとはいいつつ、某楽器屋とのコラボモデルなので値段は比較的控えめです。
・弾きやすい。人に貸したこともありますが、返却時の第一声がだいたい「めちゃくちゃ弾きやすい」でした。
・木材構成からご想像の通り、音はギンギンのバッキバキです。ジャグマスが来るまでは、手持ちの中で一番ロックな竿でした。後藤貴徳さんのようなサウンドを出すのに最も向いているギターです。フロントは音が暴れて使うのが難しい。PUが良くないのかも。
・リアPUはもともと自社製が載っていましたが、パワーがDC6kΩと非常に弱く、Tom AndersonのH3に交換しました。SIAM SHADEのDAITAの影響です。
トムアンっぽいまろやかサウンドで気に入っていましたが、やっぱり音がこんもりしていることと、その後ゼブラPUを試したくなり、なんとなくSuhrのDSHに換装して今に至ります。
オリジナルのPUも、今思えば初期Van Halenみたいな音が出るので面白くはあったんですけどね。
・一時エフェクターの自作にハマった時期があり、ついでにギターも改造しようと内部配線とか少しだけ勉強しました。
成果として、トーンポットをPush/Pullのものに付け替えて、リアコイルをタップできるようにしてあります。また、その辺に転がっていたコンデンサをトーンポットに付けてハイパスフィルタ化してあります。キルスイッチもつけようかと思ったのですが断念しました。
・指板の汚れがすごい。まるでめちゃくちゃ練習しまくった人のギターにみたいになっていますが、実際は指板面が無塗装で汚れやすいってだけです。たしか1~2年くらいで既に今の見た目の片鱗はあったと思います。
でも中古で出回ってる同じモデルはどれ見ても指板ピッカピカです。謎。
どの辺よく使うかがきれいに可視化されています